『VIVANT2』第16話で大きな伏線となったのが、ルモ地区の証券取引所にある電光掲示板です。
野崎守は、ルモ地区のレストランを訪れるたびに、決まった時間になると席を立ってトイレへ向かっていました。
しかも、その場所から見える証券取引所の電光掲示板を確認し、何かをメモしていた様子。
そして後に、その電光掲示板には「シャキ城」の文字が表示されていたことが分かります。
この行動を不審に思ったリウ・ミンシェンは、野崎と同じ時刻、同じ場所に立って掲示板を確認。
そこから野崎がシンシー側の人間ではなく、別の組織にも情報を流しているダブルエージェント(二重スパイ)ではないかと疑い始めました。
では、
「シャキ城を電光掲示板に出したのは誰?」
「野崎はなぜ毎日同じ時間に掲示板を見ていた?」
「リウは何を見抜いた?」
という疑問について考察します。
結論|シャキ城を表示した人物はまだ不明、重要なのは“表示を待っていた野崎”
まず結論からいうと、
電光掲示板に「シャキ城」を表示した人物そのものは、現時点では断定できません。
ここで本当に重要なのは、
野崎がシャキ城という文字を見ることを想定して、毎回同じ時間に電光掲示板を確認していた可能性
です。
つまり「誰が表示ボタンを押したのか?」よりも、「なぜ野崎はそこにシャキ城が表示されると知っていたのか?」の方が重要なのです。
そして、それこそがリウ・ミンシェンにダブルエージェントを疑われる最大のきっかけになったと考えられます。
野崎はルモ地区のレストランから電光掲示板を見ていた
野崎はシンシー側に入り込み、ルモ地区で行動しています。
その中で頻繁に利用していたのが、とあるレストラン。
一見すると普通に食事をしているだけですが、リウは野崎の行動にある違和感を感じます。
それが、いつも同じ時間になるとトイレへ立つことでした。
しかも野崎は、その場所から外を確認し、メモを取っている。
スパイの行動として考えれば、かなり不自然です。
普通にトイレへ行くだけなら、
毎日同じ時刻。
同じ位置。
外を見る。
メモを取る。
という行動にはなりにくいでしょう。
ここでリウは、
「野崎は何かを見に行っているのでは?」
と疑ったのだと思われます。
リウ・ミンシェンは野崎と同じ場所に立った
リウが優秀なのは、単に野崎へ直接問い詰めなかったことです。
まず野崎の行動を観察。
そして、
野崎がいつも立つのと同じ時刻に、同じ場所へ立つ
という方法で確認します。
そこで視界に入ったのが、
証券取引所の電光掲示板。
さらに、その中に「シャキ城」という文字が表示されていました。
ここでリウの中では、
野崎が毎日同じ時間に立つ
↓
掲示板を見る
↓
内容をメモする
↓
その掲示板にシャキ城が表示される
という一本の線がつながったのでしょう。
なぜシャキ城を見ることがダブルエージェント疑惑につながる?
ここが一番分かりにくい部分です。
野崎が、
電光掲示板を見ただけ
なら、もちろん二重スパイの証拠にはなりません。
重要なのは、シャキ城という情報に意味があることを、野崎だけが知っていた可能性です。
シャキ城は単なる観光地名ではなく、劇中ではシンシーや拉致された別班員につながる重要地点。
つまり野崎が、
「何時になればシャキ城の情報が出る」
と把握していたとすれば、
誰かと秘密の情報交換をしている
と考えるのが自然です。
しかも野崎はシンシーに潜入している立場。
シンシーとは別ルートから情報を受け取っているのであれば、「本当は別の組織の人間では?」という疑いが出てきます。
電光掲示板は「デッド・ドロップ」の代わり?
ここからは考察です。
野崎が使っていた電光掲示板は、
諜報活動における秘密の受け渡し場所
のような役割を果たしていた可能性があります。
スパイ作品では、直接会わずに情報を受け取る方法として、
特定の場所に物を置く。
新聞広告を使う。
決められた窓に印を出す。
などがあります。
『VIVANT2』では、それを現代風にしたものが、
証券取引所の電光掲示板
なのかもしれません。
誰でも見られる。
誰でも文字を目にする。
だからこそ、
意味を知っている人だけが暗号として受け取れる
わけです。
これはかなり安全な方法です。
なぜ証券取引所の掲示板なのか
ここも面白いところです。
証券取引所の電光掲示板なら、さまざまな企業名や数字、地名などが流れていても不自然ではありません。
そのため「シャキ城」という文字が混ざっていても、一般人には重要情報に見えない可能性があります。
一方、野崎のように、
「何時に何を見る」
と知っている人物なら、
その一瞬だけを確認できます。
つまり、
大量の公開情報の中に秘密情報を紛れ込ませる
という仕掛けです。
第15話で登場した、
「木を隠すなら森」
という発想とも重なります。
大量の情報の中なら、秘密のメッセージは目立たない。
シンシーの情報戦らしい方法ともいえそうです。
シャキ城の表示は野崎へのメッセージだった?
この描写から考えると、シャキ城の文字は野崎自身が表示させたのではなく、野崎へ向けて表示された可能性が高まります。
ここは前の考察とは大きく変わるポイントです。
野崎が自分で表示したのであれば、わざわざ毎日決まった時刻に確認する必要は薄いです。
むしろ、
「誰かが電光掲示板を使って野崎へ情報を送っている」
と考えた方が自然です。
では、誰が送ったのでしょうか。
候補① 日本側の協力者
まず考えられるのが、
公安や別班側の協力者
です。
野崎はシンシー内部で監視されているため、普通の通信はできません。
スマホ。
メール。
公安の回線。
こうしたものはシンシーに監視される可能性があります。
そこで日本側が、
外部の電光掲示板を経由して野崎へ情報を伝えた
可能性があります。
その情報が「シャキ城」だった。
そう考えると、野崎が毎日時間を決めて掲示板を見る理由にも説明がつきます。
候補② 東条が仕込んだ?
もう一人候補になるのが東条です。
野崎は東条の口座へ2回に分けて送金。
その送金額と「π」を組み合わせることで、
ゴルドバのシャキ城につながる座標
が浮かび上がっています。
つまり東条は、野崎の暗号ネットワークの中に組み込まれていた人物です。
そのため、電光掲示板への表示にも何らかの形で関与していた可能性はあります。
ただし東条自身がすべての事情を知っていたとは限りません。
野崎から、
「この時間にこの表示を出してくれ」
とだけ依頼されていた可能性もあるでしょう。
候補③ シンシーが野崎を試した?
そして最も怖いのが、
シンシー側がわざとシャキ城を表示した説
です。
ハン・リンシンは野崎を完全には信用していません。
さらに野崎には監視もつけられています。
もしシンシー側が、
「野崎はダブルエージェントでは?」
と以前から疑っていたなら、
電光掲示板を利用して野崎を試すこともできます。
わざとシャキ城を表示。
野崎が見るか観察。
野崎がメモを取れば、
「シャキ城に何か意味があることを知っている」
と判断できます。
つまり、
電光掲示板そのものが野崎をあぶり出す罠
だった可能性も残っています。
しかしリウ自身が初めて気づいた可能性が高い?
ただし今回の描写を見る限りでは、リウ・ミンシェン自身が野崎の行動を怪しんで、自分で同じ場所に立って確認した流れになっています。
この点を重視するなら、
「ハンが最初から仕掛けたテスト」
というより、
リウが独自に野崎の秘密通信へ気づいた
可能性の方が高そうです。
これは野崎にとって非常に危険です。
なぜなら、計画していた監視なら対策できますが、
偶然生まれた疑い
は予測できないからです。
リウが野崎を疑った最大の理由は「根っからの国士」
さらに重要なのが、リウと野崎の過去です。
5年前、北京で野崎・チョウ・リウは一緒に諜報活動を行っていました。
リウは野崎という人間を昔から知っています。
そして現在の野崎について、
「根っからの国士」
と評しています。
ここがかなり大きいでしょう。
リウからすると、「日本への忠誠心が強い野崎が、本当にシンシーへ寝返るのか?」という疑問が最初からあったはずです。
そこへ、
毎日同じ時間に席を立つ。
電光掲示板を見る。
メモを取る。
シャキ城という秘密情報が表示される。
という行動が加わります。
リウにとっては、
疑惑を確信へ変える材料
になった可能性があります。
野崎はなぜ同じ行動を繰り返した?
ここには野崎側のミスもあったのかもしれません。
諜報員であれば、
「毎日同じ行動をするのは危険」
ということは当然理解しているはずです。
それでも野崎が、
同じレストラン。
同じ時間。
同じ場所。
を使っていた。
となれば、どうしても定期的に受け取らなければならない情報だった可能性があります。
つまり電光掲示板には、
シャキ城だけではなく、
以前から複数の情報が流されていた
のかもしれません。
シャキ城は、その中の一つだった可能性があります。
電光掲示板は野崎の「受信ボックス」だった?
この説をさらに進めると、
野崎にとって証券取引所の電光掲示板は、
秘密のメールボックス
のようなものだったと考えられます。
決まった時刻に見る。
特定の言葉だけを拾う。
数字や企業名の組み合わせをメモする。
後から解読する。
もしそうなら、野崎がメモを取っていた行動にも説明がつきます。
そしてリウは、野崎が情報を受け取る瞬間そのものを発見してしまったことになります。
「π」と電光掲示板は別々の暗号ではない?
もう一つ注目したいのが、
「π」。
東条への送金。
電光掲示板。
シャキ城。
これらがすべて同じ情報伝達システムの一部だった可能性です。
例えば、
電光掲示板で「シャキ城」というキーワードを受け取る。
東条への送金額を確認。
πを使って計算。
座標を導き出す。
というように、
一つの情報だけでは場所を特定できない
仕組みにしていたのかもしれません。
これなら、電光掲示板を誰かに見られても、
「シャキ城」
という単語しか分かりません。
送金額だけ見ても意味不明。
πだけでも分からない。
全部そろった人物だけが真相へたどり着ける。
かなり『VIVANT』らしい暗号です。
なぜ野崎はシャキ城の場所を知る必要があった?
シャキ城には、
拉致された別班員がいる可能性
があります。
さらにシンシーの重要施設ともつながっています。
つまり野崎が本当にダブルエージェントなら、
シャキ城の情報は日本側にとって極めて重要です。
公安と別班は、
拉致された別班員の救出。
シンシーの実態解明。
核融合技術の確保。
を目指しています。
そのすべてにつながる場所がシャキ城なら、野崎が危険を冒してでも情報を確認していた理由にも納得できます。
リウにバレたことで野崎の潜入は限界?
そして第16話ラストでは、野崎に最大級の危機が訪れます。
リウは野崎の行動を追い、
電光掲示板。
シャキ城。
そして野崎の過去。
これらをつなげ、
野崎がダブルエージェントではないか
と本人へ迫ります。
ここで野崎がどう切り抜けるのかが、次回最大のポイントになりそうです。
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リウ自身もダブルエージェント説?
さらに『VIVANT』らしく考えるなら、
リウ自身も完全なシンシー側ではない
可能性があります。
一度死亡したと思われたリウが、なぜシンシーにいるのか。
その空白期間はまだ大きな謎です。
もしリウにも別の目的があるなら、
野崎が二重スパイだと気づいた瞬間が、
二人が再び手を組むきっかけ
になる可能性すらあります。
敵として追い詰めているように見せて、
実は二人だけの会話。
という反転も期待できそうです。
まとめ|シャキ城を表示した人物より「誰が野崎へ送ったか」が重要
『VIVANT2』で証券取引所の電光掲示板に「シャキ城」が表示された件については、誰が実際に表示操作をしたのかは、まだ断定できません。
ただし今回の描写から考えると、シャキ城は野崎が乃木へ送ったメッセージではなく、野崎自身が受け取っていた秘密情報だった可能性が高くなっています。
野崎はいつも同じ時間にレストランのトイレへ立つ。
そこから証券取引所の電光掲示板を見る。
そしてメモを取る。
その不自然な行動にリウ・ミンシェンが気づき、同じ時間・同じ場所から確認した。
そこで「シャキ城」という文字を発見した。
つまりリウが疑ったのは、
野崎が電光掲示板を見たからではありません。
野崎が“その時間にその掲示板を見る理由を知っていた”からなのです。
そして野崎を昔から知るリウには、「根っからの国士である野崎が、本当にシンシーへ寝返るのか?」という疑問もありました。
その疑問と秘密通信らしき行動が重なり、
野崎=ダブルエージェント疑惑
へつながったのでしょう。
今後の最大の注目点は、
シャキ城を電光掲示板へ流した人物は誰なのか。
公安なのか。
別班なのか。
東条なのか。
それともシンシーが仕掛けた罠なのか。
そして、野崎の正体に気づいたリウが、
敵になるのか、味方になるのか。
この2点が第17話以降の大きな伏線になりそうです。


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