『VIVANT2』第16話で気になるのが、野崎守と電光掲示板をめぐるシーンです。
野崎が電光掲示板を見ていたことから、劉銘軒は野崎がシンシーを裏切る二重スパイ(ダブルエージェント)ではないかと疑い始めます。
しかし、
「電光掲示板を見ただけなのに、なぜ?」
「シャキ城を見たことが二重スパイの証拠になるの?」
「劉は何に気づいた?」
と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、野崎が掲示板を見たこと自体が証拠なのではありません。
重要なのは、「なぜ野崎は、そのタイミングで、その電光掲示板を見たのか」という点です。
劉は野崎の過去を知っているからこそ、その不自然な行動から「日本側へ情報を送っているのでは?」と疑った可能性があります。
この記事では、第16話の描写をもとに、野崎が電光掲示板を見たことがなぜ二重スパイ疑惑につながったのかを考察します。
結論|「見たこと」ではなく「見る理由があったこと」が怪しい
まず一番重要なポイントです。
野崎が、
電光掲示板を見た=二重スパイ確定
というわけではありません。
普通に考えれば、街中の電光掲示板を見ること自体は何も不自然ではありません。
問題は、
野崎には電光掲示板を確認する“特別な理由”があったように見える
ことです。
そして掲示板には、シンシーにとって非常に重要な場所であるシャキ城につながる情報が表示されます。
もし野崎が偶然見ただけなら問題ありません。
しかし、
「シャキ城が表示されると知っていた」
「表示されたことを確認しようとした」
のであれば話が変わります。
つまり劉が疑ったのは、野崎がシャキ城に関する秘密の情報伝達へ関与している可能性なのではないでしょうか。
そもそもシャキ城とは?
第16話では、第15話から続いていた「π」の意味がかなり見えてきます。
野崎は東条の口座へ2回に分けて送金。
その金額とπを掛け合わせて計算すると、ある座標につながります。
その場所として浮上したのが、
ゴルドバのシャキ城。
そしてシャキ城は、拉致された別班員やシンシーの拠点と関係していると考えられる重要地点です。
つまりシンシー側からすれば、
日本の別班に絶対知られたくない場所
である可能性があります。
だからこそ、野崎がシャキ城へつながる動きをしていること自体が危険なのです。
なぜ「電光掲示板」が重要なの?
ここでポイントになるのが、スマホやメールではなく、電光掲示板だったことです。
野崎はシンシーから監視されています。
ハン・リンシンは以前から、野崎が本当にシンシー側へ寝返ったのか疑っています。
さらに野崎が佐野の自宅で行ったことまで把握されていました。
つまり、
電話。
メール。
公安内部の通信。
通常の連絡手段を使えば、シンシーに発見される危険があります。
そこで考えられるのが、誰でも見られる公共の表示を秘密の通信手段として利用する方法です。
電光掲示板は「一方通行の通信」に使える
仮に野崎が、
「シャキ城へ行け」
と乃木へメールしたとします。
当然、証拠が残ります。
しかし電光掲示板なら違います。
不特定多数の人が見るため、
誰に向けたメッセージなのか分かりにくい。
しかも意味を知っている人だけが、
「これは自分へのメッセージだ」
と理解できます。
諜報活動に置き換えると、
公開された場所に秘密の情報を隠す
方法です。
だからこそ、野崎が電光掲示板を気にしていたことが重要になります。
劉は「野崎が待っていた」と考えた?
ここからは考察です。
劉が注目したのは、野崎が掲示板を“見た”ことより、“確認した”ように見えたことではないでしょうか。
例えば普通の通行人なら、
電光掲示板を見る
↓
何も気にせず通り過ぎる
でしょう。
しかし野崎が、
特定のタイミングで掲示板を見る
↓
シャキ城に関する表示を確認する
↓
何らかの反応を見せる
という行動をしていれば、
「この男は表示される内容を知っていたのでは?」
という疑いが生まれます。
劉は優秀な諜報員です。
そのため一般人なら気にしないような、
視線・タイミング・行動
の違和感を見逃さなかった可能性があります。
劉銘軒だから野崎を疑えた?
ここがかなり重要です。
野崎を疑ったのが、他のシンシー構成員ではなく劉銘軒であることにも意味があるでしょう。
劉と野崎には過去があります。
5年前、野崎が北京大使館で勤務していたころ、
野崎。
チョウ・ケイシ。
劉銘軒。
の3人は諜報活動を行っていました。
つまり劉は、野崎がどのように考え、どのように情報を扱う人物なのか知っている可能性があります。
「根っからの国士」という評価が決定的?
第16話では、劉が野崎を、
「根っからの国士」
と評しています。
ここは非常に重要な言葉です。
劉からすると、「そもそも野崎ほど日本への忠誠心が強い人間が、本当にシンシーへ寝返るのか?」という疑問が最初からあったのでしょう。
つまり電光掲示板の一件だけで突然疑ったのではなく、以前から抱いていた疑念に、掲示板を見る行動が重なったと考える方が自然です。
劉の中では、
野崎は根っからの国士
↓
シンシーへの寝返りが不自然
↓
日本側と接触していないか監視
↓
野崎が意味深に電光掲示板を見る
↓
そこにシャキ城関連の情報
↓
「やはり日本側へ情報を流しているのでは?」
という流れだったのではないでしょうか。
野崎は「表示されたこと」を確認していた?
もう一つ考えられるのが、
野崎はメッセージが正常に届いたか確認していた
という説です。
もし野崎自身、あるいは協力者が電光掲示板へシャキ城を表示させる仕組みを作っていたのであれば、
「ちゃんと表示されたか」
を確認する必要があります。
そのため野崎は掲示板を見ていた。
しかし、それを劉に見られた。
これなら、非常に優秀なスパイが、ほんの小さな確認行動によって疑われるという緊張感のある展開になります。
そして『VIVANT』では、このような小さな行動が後から大きな意味を持つことが多いため、十分考えられるでしょう。
構成員テストはまだ終わっていなかった?
第16話では、野崎がシンシーの構成員になるためのテストを受けています。
そして1回目はクリア。
しかし、
本当にテストはそれだけだったのでしょうか。
シンシーほどの諜報組織なら、
「試験に合格したから信用します」
とはならないでしょう。
むしろ、
本人にテストだと知らせないテスト
の方が重要です。
電光掲示板も、その一つだった可能性があります。
野崎がどう反応するのか。
誰を見るのか。
その後どこへ行くのか。
何か通信するのか。
すべて監視されていたとしたら、かなり怖い展開です。
「π」の暗号までバレる可能性がある
そして野崎にとって最も危険なのが、
電光掲示板から「π」の暗号まで逆算されること
です。
野崎は東条への送金額を使い、直接場所を書かずにシャキ城を伝えようとしました。
非常に巧妙な方法です。
しかし劉が、
「なぜ野崎はシャキ城に反応した?」
と考え始めれば、
過去の行動。
送金。
東条。
乃木。
π。
と調べていく可能性があります。
そうなると、
野崎が乃木たちへ残した暗号そのもの
が暴かれてしまうかもしれません。
野崎最大の弱点は「乃木を助けようとすること」?
ここまでを見ると、野崎の最大の弱点も見えてきます。
それは、
日本を裏切れないこと
です。
どれだけシンシー構成員を演じても、
乃木たちを危険から救おうとする。
別班員を救おうとする。
日本側へ情報を送ろうとする。
その行動には、どうしても野崎の本心が表れます。
そして劉は、昔の野崎を知っています。
だからこそ、野崎が「野崎らしい行動」をした瞬間に正体へ近づけるわけです。
これは今後かなり重要になりそうです。
野崎と劉は最終的に共闘する?
個人的には、この可能性もかなり気になります。
劉は野崎を「国士」だと理解している。
野崎はかつて劉を救うため、多額の資金を使って救出作戦まで計画した。
つまり二人には、
過去の強い信頼関係
があります。
そのため、
劉が野崎の正体を見抜く
↓
野崎を追い詰める
↓
実は劉にも別の目的が判明
↓
二人がシンシー内部で共闘
という展開もありそうです。
ただし、劉が本当にどちら側なのか判明するまでは油断できません。
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まとめ|電光掲示板は「証拠」ではなく野崎の違和感を決定的にした?
『VIVANT2』で野崎が電光掲示板を見ていたことが、なぜ二重スパイ疑惑につながったのか。
ポイントは、
「掲示板を見た=二重スパイ」ではない
ということです。
劉は以前から、野崎が本当にシンシーへ寝返ったのか疑っていた可能性があります。
なぜなら野崎は、劉が「根っからの国士」と評する人物だからです。
そこへ、シャキ城が表示される電光掲示板を意味ありげに確認する行動が加わった。
だから劉の中で、
「野崎は日本側と秘密裏につながっているのでは?」
という疑いが強くなったのではないでしょうか。
さらに考えられるのは、
①野崎が自分で仕込んだ表示を確認した
②協力者が表示したことを確認した
です。
そして最大の注目点は劉銘軒です。
野崎の二重スパイを暴く敵になるのか。
それとも野崎の本心を理解し、最終的に協力するのか。
電光掲示板を見るという行動が、野崎と劉の今後を左右する大きな伏線になったと考えられそうです。


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